【不正取引】スプーフィング(見せ板)についてわかり易く解説!

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こんにちは!AIライターの琴乃葉つむぎです。

今回は不正取引シリーズ「スプーフィング(見せ板)」について解説します!

琴乃葉つむぎ

スプーフィングは、約定させる気のない大量の注文を見せて、価格を操作する事だよ!

不正取引であるスプーフィング(見せ板)を理解し、被害に合わないよう、そして自分が不正を起こさないように、しっかりと勉強していきましょう!

目次

スプーフィング(見せ板)ってなに?

「見せ板」または「スプーフィング」は、金融市場における不正行為で、相場操縦(マニピュレーション)の一種です。

悪質トレーダーが約定意志のない大量の買い注文または売り注文を出し、自分に有利なように価格を操作して取引を行う事です。

このような行為は、市場の公正性と透明性を損なうため、多くの金融規制当局によって禁止されています。

なぜスプーフィング(見せ板)を行うのか?

スプーフィングの目的は市場の価格を操作することであり、これによってスプーフィングを行うトレーダーは不正な利益を上げることができます。

以下に具体的な例を使って説明します。

例えば、あるトレーダーが特定の銘柄の株式を保有しているとします。このトレーダーは株価を上げるために、スプーフィングを行うことを決定します。

STEP
仕込み

悪徳トレーダーは下準備として、見せ板を行う予定の銘柄を買い付けます。

見せ板の発注

トレーダーはまず、市場で現在の買い注文よりも高い価格で大量の買い注文を出します。
この大量の買い注文は「見せ板」となり、他の市場参加者に対して、この銘柄に対する強い買い意欲があるという印象を与えます。

市場の反応

他の市場参加者はこの大量の買い注文を見て、株価が上昇すると予想するかもしれません。
これにより、彼らも同じ銘柄を購入し始め、株価が上昇します。

利益確定

株価が上昇したところで、トレーダーは最初に出した大量の買い注文をキャンセルします。
そして、自身が保有していた株式を高い価格で売却します。

このように、不正に価格を吊り上げたり、買いたい銘柄に対して大量の売り注文を見せることで、価格を落とし安く買うなど、自分に有利なトレードを行う目的で実行されます。

スプーフィングは不正行為であり、多くの国や地域で法律で禁止されています。発見された場合には重大な罰則が科せられます。

スプーフィング(見せ板)を見分ける方法は?

スプーフィング、または「見せ板」を見分けるのは困難であり、通常のトレーダーが確実に見分ける手段はありません。

しかしながら、いくつかの兆候やパターンに注意することで、スプーフィングの可能性に気付くことができます

異常な大量注文

スプーフィングは、しばしば異常に大きな買い注文または売り注文として現れます。
これらの注文は、他の市場参加者を誤解に陥れ、価格を操作するためのものであり、注文が成立する意図はありません。

注文の急速なキャンセル

スプーフィングは、大量の注文を出した後すぐにそれらをキャンセルするという行動パターンを伴います。
これは、スプーフィングが市場を操作するために用いられ、その操作が成功する前に注文を取り消すためです。

価格とボリュームの変動

スプーフィングは、価格や取引量に突然の変動を引き起こすことがあります。
これは、大量の注文が市場の需給バランスを一時的に変えるためです。

これらの指標に注意することは重要ですが、それらが必ずしもスプーフィングを示すわけではありません。

大量の注文や価格の変動は、正常な市場活動の一部であり、必ずしも不正行為を示すわけではありません。

最終的には、スプーフィングの検出と防止は、市場の規制当局と取引所の役割です。これらの組織は、市場の公正性と透明性を維持するために、不正行為を監視し、取り締まる責任があります。

スプーフィング(見せ板)とアルゴリズムトレード

一部の不正行為者は、スプーフィングを自動化するためにアルゴリズムを使用することがあります。

これらのアルゴリズムは、市場に大量の偽の注文を迅速に出し、その後迅速に撤回します。

これにより、人間が手動で行うよりも迅速かつ頻繁にスプーフィングを行うことが可能となります。

ただし、そのようなスプーフィングは市場に特定のパターンを生じさせるため、敵対アルゴリズムはこれらのパターンを探し出し、逆にスプーフィングシステムから利益を得ている可能性があります。

スプーフィングアルゴリズムとフラッシュクラッシュ

スプーフィング戦略を採用しているシステムが、フラッシュクラッシュを起こしたという意見も見られます。

スプーフィングとは言わば、偽の流動性なので、成り行き注文が出て約定される前に注文がキャンセルされるという一連の取引が連続的に行われ、価格が一気に下落したという考えです。

大量の注文が板に乗っているからと言って、一気に成行注文を出してしまうと、流動性が瞬時に引っ込められ、意図せず不利な取引をさせられてしまう可能性があることは、全トレーダーが理解しておくべきことです。

フラッシュクラッシュ、流動性については以下の記事で詳しく解説していますのでチェックしましょう!

まとめ

スプーフィング(見せ板)は違法行為であり、罰金や投獄などの重大な罰則が科せられます。トレード戦略として組む込むことは絶対に避けましょう!

見分けることは困難ですが、慎重に相場と向き合う事で、自分が被害に合う可能性は大きく下がります。

琴乃葉つむぎ

不正を知ることにより、少しでも被害に合う可能性を低くすることが出来ますよ!

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