こんにちは!当ブログのトレーディングコーチを務める「琴乃葉つむぎ」です!
今日は、金融商品が持つ大切な役割「プライスディスカバリー機能」についてのお話をさせてもらいます!
プライスディスカバリーとは価格発見を意味する言葉です!
プライスディスカバリー(価格発見)とは
株式や債券などあらゆる金融商品には、適正な価格(フェア・バリュー)を決定する「価格発見機能」があると言われています。
そしてプライスディスカバリー(価格発見)は、市場での取引を通じて商品や資産の「適正な価格」が見つけ出されるプロセスのことを指します。
このプロセスは、買い手と売り手が市場に参加し、その供給と需要に基づいて価格が決定されることで行われます。
価格発見のプロセスとは
価格発見プロセスは、市場における商品やサービス、資産の適正価格を決定するための一連の活動を指します。
これは主に、市場の参加者間の相互作用、情報の交換、および取引を通じて行われます。
以下に、価格発見プロセスの主な要素をいくつかご紹介します。
供給と需要
これは価格発見の基本的なメカニズムで、商品やサービスの供給量と、それに対する需要量が価格を決定します。
供給が需要を上回ると価格は下がり、逆に需要が供給を上回ると価格は上がります。
市場参加者の予想と評価
投資家やトレーダーは、企業の業績、マクロ経済の状況、政治的な要因など、多くの情報を基に自身の投資判断を行います。
これらの判断が市場全体の価格に反映される形で価格発見が進みます。
大量の取引
市場参加者が取引を行うことで、それぞれの評価や予想が具体的な価格として現れます。
大量の取引が行われることで、市場全体の意見が集約され、一つの価格が出現します。
情報の開示
企業が財務報告を行ったり、政府が経済指標を発表したりすることで、新たな情報が市場に提供されます。
これらの情報が市場の予想に反映され、価格の変動となって現れます。
先物取引とプライスディスカバリー
先物取引(デリバティブ取引)が存在していれば、その金融商品の価格決定機能は高めらると考えられています。
低コストだったり、空売りする事ができる先物商品は現物価格に先行するという形で、より適正な価格発見に貢献します。
以下に主要なポイントをまとめてみます。
1.先物取引の方が取引コストが低い
先物取引は通常、現物取引よりも活発に取引され、売買スプレッド(売り気配値と買い気配値の差)が現物取引よりも小さいため、投資家にとって取引コストが低くなります。
これにより、先物市場の価格が現物市場の価格よりも先に変動し、その結果、現物市場の価格も追従することになります。
2.裁定取引による現物価格の追従
先物価格と現物価格が一定以上に乖離すると、裁定取引が行われます。
これは、割高な先物を売って割安な現物を買う(またはその逆の)取引で、先物価格と現物価格の差額が利益として得られます。
これにより、先物市場の価格変動が現物市場の価格変動を先導することになります。
3.空売りとデリバティブ取引
先物取引の利点として、現物を保有していない投資家が売りから取引を開始できることが挙げられます。
これにより、価格の高騰を抑制し、その結果として価格の暴落も抑制できるとされています。
ただし、先物取引や他のデリバティブ取引が存在しても、現物価格の高騰に対して値下がりから利益を得る取引をする投資家が十分にいなければ、価格の高騰は生じます
まとめ
金融市場には、その商品の適正な価格を決定するという大切な役割があるんですね。
この価格発見機能により、市場価格は経済の状況、供給と需要のバランス、その他の関連情報が価格に反映するようになります。
そうして、市場は効率化されていくんですね!