効率的市場仮説とは？市場の非効率をみつけよう

今回の記事では、効率的市場仮説について分かりやすく解説します。

専門用語をできるだけ使わずに、みなさんにも理解していただけるように説明していきますね！

効率的市場仮説は、価格分析を否定するような理論ですが、トレーダーとして参考になる部分もあるので、この機会にぜひ理解しておきましょう！

それでは張り切っていってみよう！

効率的市場仮説とは何か

効率的市場仮説（Efficient Market Hypothesis、略してEMH）は、金融市場の理論の一つで、市場の価格は常に「公正な価格」を反映しているという考え方です。

つまり、全ての情報は瞬時に市場の価格に組み込まれるということなのです。

効率的市場仮説の詳細

「公正な価格」とは、ある商品やサービスの真の価値、つまりそれが持つすべての情報を反映した価格のことを指します。

効率的市場仮説によれば、投資家は新しい情報にすぐに反応し、その情報が価格に反映されると考えられているんだ。

これが正しいとすれば、個々の投資家が市場全体を上回るパフォーマンスを出すのは難しいということになります。

なぜなら、価格はすでに全ての情報を反映しているため、未来の価格変動を予測するのは不可能だからです。

効率的市場仮説は間違いも織り込まれている

ただし、現実の市場は必ずしも完全に効率的ではないことが多いことも知られています。

例えば、市場の参加者が誤った情報に基づいて決定を下したり、感情によって決定を下したりすることがあるからだよ。

このような行動は市場の効率性を低下させ、価格が公正な価格を反映しない場合があるんだ。

なので、効率的市場仮説は理論的な枠組みであり、現実の投資環境に完全に当てはまるわけではないことを覚えておいてね。

効率的市場仮説の３つの型

効率的市場仮説には、次のように３つの型が存在します。

ウィーク・フォーム（弱効率的市場仮説）

ウィーク・フォームでは、過去の価格情報や取引量などの過去のデータを基にした分析やテクニカル指標の利用によって、市場の未来の動向を予測することは困難であるとされています。

つまり、過去の情報は既に価格に反映されており、それを元にした予測は有効ではないという考え方です。

セミストロング・フォーム（半強効率的市場仮説）

セミストロング・フォームでは、弱効率的市場仮説の範囲に加えて、公開されている情報や企業の財務報告書などの情報を利用しても、市場全体の未来の動向を予測することは困難であるとされています。

つまり、公開情報は市場参加者によって適切に価格に反映されているという考え方です。

ストロング・フォーム（強効率的市場仮説）

ストロング・フォームでは、全ての公開情報と非公開情報、つまりインサイダー情報まで含めて価格に反映されていると考えられています。

つまり、どのような情報を使っても市場全体の未来の動向を予測することは困難であるとされています。

効率的市場仮説を用いた戦略

ここで効率的市場仮説（EMH）を理解し、トレーディング戦略を考えてみましょう。

だけど、そのまま戦略に組み込むというのは少し難しいかもしれませんね。

なぜなら、EMHが言っていることは、基本的には「市場を上回るパフォーマンスを出すのはとても難しい」ということだけだからだよ。

でも、それは逆に言うと、市場全体のパフォーマンスを追求することが理にかなっている、ということでもあるんだ。

これが「インデックス投資」や「パッシブ投資」の背後にある理論なんだよ。

つまり、特定の銘柄を選ぶよりも、市場全体に投資することでリスクを分散し、長期的には市場全体のリターンを得る、という考え方だよ。

市場の非効率を探そう！

一方で、効率的市場仮説（EMH）が完全に正しいわけではないことを理解することも大切だよ。

実際の市場は、情報の不完全さ、投資家の感情、その他の要素によって、効率的でない場面がしばしばあるんだ。

このような非効率性（歪み）を探し出し、それを利用することで利益を得ようとする戦略もあるよ。

これが「アクティブ投資」の一部で、ファンダメンタル分析やテクニカル分析を使って、価格が真の価値から逸脱していると考えられる銘柄を探し投資をします。

要するに、EMHを理解することは、市場の動きと自分の投資戦略について深く考えるための一つの道具に過ぎないんだよ。

それをどのように使うかは、君自身の投資の目標やスタイルによるね。

まとめ

効率的市場仮説は完全ではありませんが、間違いでもありません。

効率的市場仮説は、投資において非常に重要な考えです。自分の戦略にどう組み込むのが良いか、一度時間をとって自分の頭の中でじっくりと考えてみましょう。