ポンジスキームって？投資詐欺の特徴と回避方法

今回は、被害が後を絶たない悪質で巧妙な投資詐欺手法「ポンジスキーム」の解説です。

ポンジスキームは、新規顧客が途絶えた時点で崩壊してしまうのですが、投資初期は大きな利益を得ることが出来てしまうので、見破るのが困難な悪質な投資詐欺です。

でも、その特徴を知っていれば見破る事は可能です！

自分が被害者になってしまわないように、この記事でしっかりと知識を付けておきましょう！

ポンジスキームってなに？

ポンジスキームは、投資詐欺の一種で、新たな投資家からの資金を元の投資家への利益として支払う不正なビジネスモデルを指します。

このスキームは、最初に投資した人々に大きな利益をもたらすことができますが、新たな投資家が流入しなくなるとシステムは破綻します。

ポンジスキームは、通常、異常に高い利益率を約束する投資機会として提示されます。

しかし、その利益は実際には存在せず、新規投資家からの資金を古い投資家に分配することで成り立っています。

つまり、新規の投資家が増え続けないと、ポンジスキームは崩壊します。

この名前は、1920年に米国でチャールズ・ポンジが行った有名な詐欺事件から来ています。
彼は投資家に対し、国際返信切手の差額を利用して90日以内に50%の利益をもたらすと約束しました。
しかし、これは新規投資家の資金を以前の投資家に分配するだけのスキームで、結果的に彼は逮捕され、この種の詐欺行為は「ポンジスキーム」と名付けられました。

ポンジスキームの特徴と見抜き方

ポンジスキームの特徴は以下のようになります。

特徴を知れば、詐欺を回避できる可能性が上がりますので、必ずチェックしましょう！

特徴①　「非現実的な利益の約束」

ポンジスキームは通常、通常の投資に比べて非常に高い利益を約束します。

これは、新しい投資家を引き付けるための戦略で、通常は持続可能なビジネスモデルや実際の商品やサービスが背後に存在しないことを隠すためのものです。

特徴②　「新規投資家への依存」

ポンジスキームは新規投資家からの資金に依存しています。

これらの資金は、既存の投資家への利益として分配されます。新規の投資家が増え続けないと、スキームは崩壊します。

特徴③　「複雑で不透明な構造」

ポンジスキームは、その本質を隠すために複雑なビジネスモデルや不透明な投資戦略を使用することがあります。

これは、投資家が何に投資しているのか、あるいはその投資がどのように利益を生み出すのかを理解するのを困難にすることで、詐欺行為を隠します。

特徴④　「早期の投資家への高い利益の支払い」

ポンジスキームの運営者は、初期の投資家に高い利益を支払い、他の人々にも同様の結果を示すことで、新規投資家を引き付けることがあります。

しかし、これらの利益は新規投資家からの資金で賄われており、ビジネス自体から生み出されているわけではありません。

特徴⑤　「投資家への支払いの遅延または停止」

ポンジスキームが崩壊し始めると、運営者は投資家への支払いを遅らせたり、全く支払わなくなることがあります。

これは新規投資家の流入が減少し、システムを維持するための資金が不足してきたことを示す可能性があります。

仮想通貨とポンジスキーム

仮想通貨の世界では、ポンジスキームがしばしば問題となります。

仮想通貨が比較的新しく、多くの人々がその仕組みを完全に理解していないため、詐欺師たちはこれを利用してポンジスキームを展開することがあります。

また、悪意が無くてもポンジスキームのような構造になっているプロダクトも多く存在しています。そのようなプロダクトは、新規顧客が途絶えると、トークン価格が一気に崩壊してしまう危険性があります。

そのようなリスクを避けるためにも、まずはどうやって利益を生み出し、投資家へ還元しているのかを徹底的に調べるところから始めましょう。

そうすることで、ポンジスキームを避けられる可能性を高められます。

仮想通貨への投資は、その自由度と可能性を持つ一方で、リスクも伴います。そのため、投資を行う前に十分な調査と理解が必要です。

まとめ

ポンジスキームは非常に巧妙な投資詐欺ですが、その特徴を知っていれば被害を避けることができます。

以下の3点を自問すれば多くの投資詐欺を回避する事が出来ます。

利回りだけで投資判断するのではなく、その投資先がどのように利益を得ているのか等、徹底的に調べてから判断をしましょう！

そして、自分が理解できない案件へは投資しない事です。