こんにちは!当ブログのトレーディングコーチを務める「琴乃葉つむぎ」です!
皆さんはRSIって聞いたことありますか?なんとなく難しそうなイメージがあるかもしれませんね。
というわけで、今回はRSIについて解説したいと思います。
RSIは、相場の過熱感を数値化した、圧倒的人気を誇るテクニカル指標です。
計算式は難しいですが、覚える必要はありません。大事なのはRSIが何を表しているのかです!
この記事では初心者にも理解できるよう簡単に説明しますので、RSIの本質だけでも覚えて帰ってくださいね!
RSIってなに?
RSIは「Relative Strength Index」の略で、日本語では「相対力指数」と言います。
RSIは、テクニカル分析で使用されるオシレーターの一つです。
過去の価格変動から、株価や仮想通貨の「強さ」を数値化して示してくれるんですよ。
その「強さ」を見て、銘柄の売られ過ぎ、または買われ過ぎの状況を評価します。
RSIの計算方法
さて、このRSI、どうやって計算されるのでしょうか。
計算公式が出てきたら難しそうって思うかもしれませんが、心配ないですよ!大切なのは計算方法そのものよりも、それが何を意味するのか、どう使えばいいのかを理解することですからね。
計算はチャートソフトが自動で行ってくれるので、今回はRSIがどのような本質を持っているのかの理解に集中しましょう!
RSIの計算式
RSIの計算は次のようなステップで行われます。
最初に、一定期間(通常14日)の「利益日」の平均と「損失日」の平均を計算します。
利益日とは、前日の終値よりも高い終値を持つ日のことで、損失日とは、前日の終値よりも低い終値を持つ日のことです。
平均利益は、利益日の利益を合計し、指定された期間で割ったものです。同様に、平均損失は、損失日の損失を合計し、指定された期間で割ったものです。
次に、平均利益を平均損失で割って相対力(RS)を計算します。
最後に、RSを用いてRSIを計算します。その公式は次のとおりです。RSI = 100 – [100 / (1 + RS)]
RSIは基本的に0から100の間の数値で示されます。
その値が高ければ高いほど、「買われ過ぎ(Over Bought)」状態を示し、逆に低ければ低いほど、「売られ過ぎ(Over Sold)」状態を示します。
RSIの使い方
では、このRSIはどのように使えばいいのでしょうか。
一般的には、RSIが70以上だと「買われ過ぎ」、30以下だと「売られ過ぎ」状態とみなされます。
つまり、70以上の場合は株価が下がる可能性が高く、30以下の場合は株価が上がる可能性が高いと判断されるわけですね。
RSIとダイバージェンス
RSIを使うもう一つの便利な方法が「ダイバージェンス」です。
これは、価格とRSIが反対の方向に動く時に起こります。
例えば、価格が上昇傾向にあるのにRSIが下降傾向にある場合、これは「ベアリッシュダイバージェンス(ベア相場のダイバージェンス)」と呼ばれ、価格が下がる兆候とされます。
反対に、価格が下降傾向にあるのにRSIが上昇傾向にある場合は、「ブリッシュダイバージェンス(ブル相場のダイバージェンス)」と呼ばれ、価格が上がる兆候とされます。
RSIのOver SoldとOver Bought
先ほど「買われ過ぎ(Over Bought)」と「売られ過ぎ(Over Sold)」について触れましたね。これらは市場の状況を示す重要な指標です。
RSIが70以上になると「Over Bought」、つまり買われ過ぎの状態と言えます。これは市場が過熱している可能性を示し、価格が下がる可能性があると予想されます。
逆に、RSIが30以下になると「Over Sold」、つまり売られ過ぎの状態と言えます。これは市場が冷え込んでいる可能性を示し、価格が上がる可能性があると予想されます。
これらの状態を理解することで、トレードのタイミングを見極めるのに役立つことでしょう。
RSIを用いたトレンド分析
さて、RSIは価格の強さを示すだけでなく、市場のトレンドを分析するのにも使えます。
例えば、RSIが50ラインを上昇方向に突破した場合、これは上昇トレンドの始まりを示すことが多いです。
逆に、RSIが50ラインを下降方向に突破した場合は、下降トレンドの始まりを示すことが多いです。
RSIを用いた戦略
RSIを活用した戦略はいくつかありますが、ここでは一つだけ紹介しますね。
それは「RSIクロス戦略」です。これはRSIが30ライン(Over Sold)から上昇して50ラインを突破した時に買い、逆にRSIが70ライン(Over Bought)から下降して50ラインを突破した時に売るという戦略です。
ただし、これも一つの参考であり、絶対的なものではないので注意が必要です。
RSIと他のテクニカル指標の組み合わせ
RSIは他のテクニカル指標と組み合わせて使うことで、より有効な投資判断が可能になります。
例えば、移動平均線やMACDと組み合わせてトレンド確認を行ったり、ボリンジャーバンドと組み合わせてボラティリティ(価格の変動幅)の確認を行うことが可能です。
RSIのメリットとデメリット
最後に、RSIのメリットとデメリットについて見ていきましょう。RSIのメリットは、市場の過熱状態や冷え込み状態を数値化して示してくれる点です。これにより、市場の状況を一目で理解することができます。
一方、デメリットとしては、市場の状況が一定でない場合、RSIだけでは正確な判断が難しいことが挙げられます。
また、RSIが高いからといって必ずしも価格が下がるわけではない、またはRSIが低いからといって必ずしも価格が上がるわけではない、ということも理解しておく必要があります。
まとめ
お疲れさまでした!RSIは相場の過熱感を見るのに非常に有用なテクニカル指標でしたね。
買われすぎ売られすぎといった場面では期待値がプラスになることが多いので、是非研究してみてくださいね!
買われすぎ売られすぎは重要なトレーディングポイントです!