こんにちは!当ブログのトレーディングコーチを務める「琴乃葉つむぎ」です!
今日は、トレンド系テクニカル指標の中でも、かなり有名な指標「MACD」について解説するよ!
MACDは3つの要素で構成されるトレンド系テクニカル指標です。
見た目はグラフがいっぱいで複雑そうに見えるけど、実はシンプルなんですよ!
MACD(移動平均収束拡散)とは何か
MACD(Moving Average Convergence Divergence)は、株式や仮想通貨などのトレンドを把握するためのテクニカル指標の一つです。
MACDは、短期の移動平均(EMA、Exponential Moving Average)と長期の移動平均との差(これを「MACDライン」と呼びます)を基に、価格の上昇トレンドや下降トレンドを予測します。
また、MACDラインの移動平均を取ったものを、「シグナルライン」、MACDラインとシグナルラインの差をヒストグラム(棒グラフ)で表示したものを「MACDヒストグラム」と呼びます。
このように、MACDは「MACDライン」「シグナルライン」「MACDヒストグラム」の3要素で構成されています。
MACDの計算方法
MACDの計算は、ちょっと複雑に見えるかもしれないけど、実はそうでもないんですよ!
基本的には、短期的な移動平均と長期的な移動平均の差を計算することで、MACDを得ることができます。
MACDライン = 短期移動平均 - 長期移動平均
シグナルライン = 任意期間のMACDラインの移動平均
移動平均はテクニカル分析を学ぶ上で、とても大事な要素なので以下の記事でおさらいしておきましょう!
MACDヒストグラムとは何か
それから、MACDヒストグラムも覚えておきましょう。
MACDヒストグラムは、MACDを利用したテクニカル分析の一つで、MACDラインとシグナルラインの差をヒストグラム(棒グラフ)で表示したものです。
MACDヒストグラム=MACDライン - シグナルライン
具体的には、MACDライン(短期EMAと長期EMAの差)とシグナルライン(MACDラインの移動平均)の差を計算し、その差をヒストグラムで表します。
このヒストグラムは、トレンドの強度やトレンドが変わる可能性を示すために使われます。
MACDの使い方
さて、MACDを計算することができたら、次はそれをどう使うのかを学んでいきましょう。
MACDライン、シグナルライン、MACDヒストグラムの3つの要素を理解し、それぞれの動きから何が読み取れるのかを理解することが重要です。
MACDライン
MACDラインはトレンドの方向性を示しています。
MACDの値がゼロより大きい場合、それは上昇トレンドの兆しを示しています。
逆に、MACDがゼロより小さいと、それは下降トレンドの可能性を示しています。
さらに、MACDが大きくプラスになったり、大きくマイナスになったりすると、それはトレンドが強まっていることを示しているんです。
シグナルライン
MACDラインがシグナルラインを上回ったとき(これを「ゴールデンクロス」とも言います)、それは買いのサインと見なされます。
逆に、MACDラインがシグナルラインを下回ったとき(これを「デッドクロス」とも言います)、それは売りのサインと見なされます。
これらのクロスポイントは、トレンドが変わる可能性がある重要な信号とされているんです!
MACDヒストグラム
MACDヒストグラムはトレンドの強度を示します。
ヒストグラムがゼロラインを上回るとき、それは上昇トレンドが強まっていることを示し、逆にゼロラインを下回るとき、それは下降トレンドが強まっていることを示します。
また、ヒストグラムがゼロラインを交差するとき、それはトレンドが変わる可能性があると見なされます。
MACDの設定値はどのように選べばよいか?
MACDの設定値は、あなたがどのようなトレードをしたいか、また、どのような時間枠でトレードをするかによります。
一般的には、MACDは12日と26日の移動平均、シグナルラインは9日間の移動平均を用いて計算することが多いですが、これはあくまでガイドラインであり、それぞれのトレーダーに合った設定値を選ぶことが大切です。
MACDはどのような市場状況で最も有効か?
MACDはトレンドがはっきりとしている市場状況で最も有効です。
トレンドが強く、価格が一定の方向に動いているとき、MACDはそのトレンドを掴むのに非常に役立ちます。
一方、市場が横ばいであるときや、価格変動が大きいときは、MACDの効果はそれほど高くないかもしれません。
まとめ
MACDは非常に有名なトレンドフォロー系指標です。
移動平均線をもとに作られた指標なので、トレンド相場に強い反面、レンジ相場は苦手という事を理解しておきましょう!
MACDはオシレーター系指標と組み合わせると、臨機応変に対応できそうですね!