こんにちは!当ブログのトレーディングコーチを務める「琴乃葉つむぎ」です!
今日は、トレーダーなら一度は聞いたことがある「ドローダウン」についてご紹介します!
ドローダウンは、トレーダーが自分の戦略を評価するための重要な指標の一つです!
この記事を読むことで、ドローダウンについてしっかり理解し、それをトレードにどう活かすのか学ぶことができますよ。
ドローダウンとは、「一時的な損失」を表す言葉です!
それでは張り切っていきましょう!
ドローダウンの意味とは?
トレードをしていると、お金(投資額)が増えたり減ったりしますよね。
このとき、お金が一番高いところ(ピーク値)から一番低いところ(トラフ値)まで減ったときの下落幅を「ドローダウン(Drawdown)」と言います。
つまり、あなたが投資で得たお金(利益)がどれだけ減ったかをパーセンテージで示す指標です。
たとえば、あなたが100万円を投資して、それが一時的に80万円に下落した場合、ドローダウンは20%となります。
このドローダウンを見ることで、投資がどれだけリスク(危険)を伴っているかを評価することができます。
ドローダウンが大きいほど、その投資は大きなリスクを伴っていると言えます。
ドローダウンの計算方法
ドローダウンは、投資の最高値からその後の最低値までの価格の下落幅をパーセンテージで表します。
したがってドローダウンの計算方法は以下のようになります。
ピーク値 = ある期間の中であなたの資産が最も多かった時の値
トラフ値 = ある期間の中であなたの資産が最も低かった時の値
ドローダウン(%)= (ピーク値 – トラフ値) / ピーク値 × 100
たとえば、あるトレード戦略を実行したとき、運用資金の最高値が100万円で、その後70万円まで下落した場合、ドローダウンは次のように計算できます:
ドローダウン(%)= (100万円 – 70万円) / 100万円 × 100 = 30%
この結果、このトレード戦略のドローダウンは30%となります。
最大ドローダウンとは
最大ドローダウン(Maximum Drawdown)とは、ある期間内で発生した最も大きなドローダウンのことです。
ドローダウンと最大ドローダウンには以下のような違いがあります。
ドローダウン
ドローダウンは、投資ポートフォリオの価値が一時的にピークからどれだけ下落したかを示します。特定の期間における一時的な下落率です。
最大ドローダウン
最大ドローダウンは、特定の期間(通常はポートフォリオの全運用期間)における「ドローダウン」の最大値を示します。つまり、投資家が経験した最大の損失率もしくはそのシステムで発生した最大の損失率です。
つまり、ドローダウンはある時点での下落幅を示し、最大ドローダウンはその中で最も大きな下落幅を示します。
ドローダウンでリスクを管理する方法
ドローダウンを用いたリスク管理の方法はいくつかあります。
ここでは主な方法をいくつかご紹介します。
最大ドローダウンの設定
ドローダウンの最大値を設定することで、投資戦略が受け入れられるリスクレベルを超えた場合には投資を中止または調整することができます。
例えば、ある投資戦略が20%以上のドローダウンを示した場合、その戦略はリスクが高すぎると判断され、投資を再評価するか、あるいは全く新しい戦略を採用することが考慮されるかもしれません。
ドローダウン制限の設定
ドローダウン制限は、ある投資が特定のドローダウンのレベルを超えた場合に、その投資を自動的に売却することを意味します。
この制限は、投資家が感情的な決定を避け、潜在的な大損を防ぐための一つの手段です。
リスク調整のためのドローダウンの使用
投資ポートフォリオのリスクプロファイルを調整するために、ドローダウンを使用することもあります。
例えば、ある投資が高いドローダウンを示している場合、その投資の割合を減らし、より安全な投資にシフトすることで、全体的なポートフォリオのリスクを低減することができます。
バックテストにおけるドローダウンの使用
ドローダウンは、過去のデータに基づいて投資戦略をテストするバックテストでよく使用されます。
この過程で、特定の投資戦略が過去にどの程度のドローダウンを経験したかを確認することで、その戦略の潜在的なリスクを評価することができます。
許容ドローダウンを設定しておくと、損失を出しても冷静に対応できます。
まとめ
ドローダウンは、その戦略が一時的にどれだけの損失を出す可能性があるのかを示した重要なトレードシステム評価指標です。
つまり、トレード成績の下振れが発生した場合に、どれだけ損失を出すのかということです。
自分のシステムの最大ドローダウンがどの程度なのかバックテストにより確認できていると、一時的な下振れに一喜一憂することはなくなります。
自分のシステムの最大ドローダウンがいくらなのか、バックテストで確認してみましょう!