なぜ「押し目買い」は目線が合っていても失敗するのか?

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トレードで押し目買い戦略を取ると、なかなか反転せず含み損に耐えられず損切をしたところ、見計らったかのように反転していくという経験は誰しもがするトレードあるあるだ。

目線は合っていたのになぜ失敗したのか?

今回は「目線は合っているのになぜ押し目買いは失敗するのか」ということを考察する。

目次

押し目買いが難しい理由

押し目買いは王道の戦略だが、実はかなり難易度が高い戦略だ。

なぜなら、その構造上ほぼ必ず発生する「2段階の試練」を乗り越えなければならないからだ。

第一の試練は、含み損という“痛み”に耐えること。
第二の試練は、建値付近で感じる“生還の安堵”に打ち勝つこと。

この2つの試練を乗り越えて初めて、利益を得ることができるのだ。

第一の試練『含み損』

押し目買いは上昇トレンドの中の一時的な下落を拾う戦略だが、短期的に見ると所謂「落ちるナイフを掴む」ことになるので、運良く大底をドンピシャで当てない限り、ポジションは「含み損」からスタートすることになる。

反転するまでどのくらいの時間が掛かるかも分からず、「長時間の含み損」に耐えるメンタルが必要となる。

また、さらに下落する可能性も高く、含み損が増えていく恐怖に打ち勝ち、投げ売りしないように踏ん張る胆力や更に買い増しをするくらいの心の余裕も必要になる。

ほとんどの人はこの含み損の膨らみに耐えられず、損切りを余儀なくされる。

第二の試練『同値撤退の誘惑』

なんとか持ち堪えて底を打ったとしても、次にも大きな試練が待ち受ける。「建値(含み損からの生還)での撤退」の誘惑だ。

長い含み損期間を耐え抜いたトレーダー心理は「利益が欲しい」から「早く楽になりたい」にすっかりと変化してしまっている。

そんな心理状態でやっとの思いでポジションが建値に戻ってきた時、含み損期間や耐えた損失の大きさが大きいほど、同値撤退でトレードを終わらせたくなるのだ。

この「利益よりも損失を回避したい」という感情はプロスペクト理論によるものだ。

同値撤退は損失ではないので第一の試練に比べてデメリットは少ないが、よく考えて欲しい。ここで毎回同値撤退をしていたら押し目買いが成功することは一生ない。なぜなら第一の試練は毎回ほぼ必ず訪れるからだ。

解決策1「分割エントリー」

これらの試練を乗り越えるため有効なのが分割エントリーである。最高益を諦める代わりに、建値を有利にしメンタルを安定させる狙いがある。

何分割にするかは状況や資産額にもよるが、経験上は最低でも3分割以上が良い結果になった。さらに、気持ち深めに指値を置くのがいいだろう。

1.打診買い:とりあえず押し目を買う
2.本命買い:よく検討した上で価格を決めた反転の可能性が高い価格帯
3.ラッキー買い:ここまで落ちたらむしろラッキーと思える価格

一見ナンピンのように見えるが、事前にリスク許容額と分割数を決めているため、「無計画なナンピン」とは全く性質が異なる。

そもそもナンピンが悪なのではなく、”無計画”が悪なのだ。計画的なナンピンはむしろ有効な手法だと僕は考えている。

解決策2「スケール注文」

反転価格をピンポイントで予想するのではなく価格帯(ゾーン)で予想し、その範囲に指値を散らす手法だ。分割エントリーと似ているが取得単価を下げながら機会損失を避けつつ確実にエントリーすることができる。

また、オーダーのサイズは徐々に下に行くほど大きくすると建値を有利にできるので個人的には良いと思っているが、それに優位性があるかどうかは確信を持てていない。

厳格な資金管理を。

提示した解決策のどちらにも言えることだが、無限に買い下がらないように厳格な資金管理や、計画外の追加エントリー、最終的な損切ラインを決めておくなど徹底したリスク管理をする必要がある。

※免責事項のようなもの この記事は筆者の個人的なトレード考察(あるいはただの独り言)であり、特定の投資行動を推奨するものではありません。トレードは自己責任の世界です。ご自身の判断と資金管理で、生き残りましょう。

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