本日は国内IEOの鉄板イベントであるコインチェックIEO(FPL)の日だったのですが、公募割れにつき初めて損失が出てしまったので反省を兼ねて取引を振り返りたいと思います。
損失額としては約10万円で大したことはなかったのですが、かなり悔しい負け方をしたのでしばらくはメンタルがやられていました。
僕の上場戦結果 約-10万円!
結果としては33口当選、0.7円付近で売り-10万といったところです。
上場戦前
満額で行くか悩んでいたのですが、後述する理由や円を用意する手間が面倒だったので銀行口座で余っていた約300万で参戦することにしました。

当選結果は33/271で当選率は12.1%となり、公式の発表と比べるとやや上振れでした。

上場戦
上場戦はいつも有給を取って挑むのですが、今回はそれができずPCなしの中、iPhoneのテザリングで接続したipadでの参戦となりました。(訳あってスマホで参戦できなかった)
上場戦に関しては板寄せ~自分が投げ売りをする11:45~12:03までの動画を撮影しています。かなり焦ってて恥ずかしいのですが、0.7円付近で投げ売りし約10万円の損切をしました。
この時の僕の心情と行動は以下です。
- 板寄せでは買い板が多く1.5円は固いと思っていた
- 寄り付き前に売り板が急速に増え、1.5円はあきらめて1.496円にやや欲を出した指値を出す
- 1.495円から取引が始まったので指値をキャンセルし、成売りしようとするが手間取る
- キャンセルした頃にはすでに0.8円になってて焦る
- 諦めて思考停止の成売りで終了
反省1 開始前から不穏な雰囲気はあった
前回のIEOはこのブログでも紹介をしたのですが、今回は色々と思うところがありあえて紹介をしていませんでした。

というのもいくつか理由がありまして、とても人に紹介できる感じではありませんでした。(なぜ自分は参加してしまったのか…)
あとで振り返ると十分スルーするための判断材料はあったし、上場戦は控えめに指値して微益で帰ることもできたはずです。
1.目標申し込み金額に到達するまでに時間が掛かりすぎていた(締め切り前)
過去IEOの目標金額を調達するまでの時間を振り返ると、
| 時期 | トークン | 目標金額 | 目標到達発表時間 |
| 2021/7/1 | パレット(PLT) | 9億3150万円 | 6分 |
| 2023/2/21 | フィナンシェ(FNCT) | 10億6600万円 | 60分 |
| 2024/5/27 | ブリリアンクリプト(BRIL) | 15億1200万円 | 13分 |
| 2025/10/21 | ファンプラ(FPL) | 10億円 | 約50時間(推定) |
いつもならすぐに目標到達時間がポストされるんですが、今回は50時間以上かかりました。
到達までの時間が掛かれていないのは、時間が掛かり過ぎたからなのか金融庁からの注意があったのかは分かりませんが、マイナスの印象でした。
2.金融庁がIEOを問題視して話題になっていた(締め切り前)
今年の9月の金融審議会「暗号資産制度に関するワーキング・グループ」(第2回)にて、金融庁はIEOのパフォーマンスの悪さを問題視しており、それがSNSで話題に挙がっていました。
以下議事録から気になった部分を抜粋します。
これらのトークンの現在の価格がどうなっているかご存じでしょうか。コモディティ価格と連動したものを除くと、公募価格を上回っているものは1個もありません。ひどいものはマイナス90%、95%と値下がりし、ほぼ無価値になっているのです。
さて、我々はこういうものをこれから金商法の世界に取り込もうと言うのです。業界が主要な事例であるとして挙げた全てが公募価格を下回っているものを、一般国民に資産形成に資する投資対象として勧めていくというのは、私から見ると、正気の沙汰とは思えません。もちろん、日本のマザーズやIPOの市場で公募価格を下回るということはざらにあることですが、中には儲かるものがあるから市場が成立するわけです。ところが、こちらは全滅なのです。
この1ヶ月後にIEOですからね。個人投資家たちの警戒心はかなり高まっていたと思います。この時点で今回はスルーするべきだった。
3.申し込み口座数が想定よりかなり少なかった(締め切り後)
今回もBRILの時から採用された1口確定当選があったので、申し込み口座はかなり増えると予想していましたが、いざ蓋を開けてみると前回の約8万口座を大幅に下回る2.8万口座でした。

1口確定にも関わらずこの結果だと上場後の動きはかなり厳しいものになると予想できました。この結果を重く受け止めていたら1.496円指値などという中途半端に欲にまみれた行動は取らなかったことでしょう。
反省2 準備不足
今回のIEOは確かに簡単ではありませんでしたが、上手く立ち回っていたら十分プラスで終われていたんじゃないかと思います。色々と下準備が甘く反省すべき点が多くあります。
有給が取れないなら参加すべきじゃなかった
自分は当日仕事の有給が取れず、片手間でやらざるを得ないのが確定していたのにも関わらず「まぁいけるっしょ」くらいの軽い感じで参加を決めました。
結果的にipadの操作性の悪さやテザリングによる遅延により上手く売り抜けることができませんでした。
売り抜けbotを用意すべきだった
過去のIEOではbotを使って売り抜けたりしていたのですが、今回は作るのが面倒くさかったのと手動でも十分間に合うだろうと思っていたのがダメダメでした。
状況の悪さを重く受け止め、指値の位置はもっと下にするべきだった
結果論ではありますが、初値は1.495円で動画でもわかるように僕は1.496円で指値を出して約定せず爆死しました。運が悪かったといえばそれまでですが、そもそもあの売り板の増え方を見た時点で「微益撤退」に思考を切り替えてもっと下に指値を入れるべきでした。
状況が悪い中でも最高の利益を持ち帰ろうとして失敗する鉄板負けパターンですね。
ホワイトペーパーにも目を通すべきだった
実はファンプラに関してはトケノミクスをチェックしただけでその内容はほぼリサーチしておらず、どんなプロダクトかも分かっていませんでした。ちゃんと読んでいたら回避できた可能性もあります。
孫子の「彼を知り己を知れば百戦危うからず」が思い出されますね。戦で勝つためには使える情報は全て使うべきです。

直前まで知り合いにアドバイスをしていた
はじめてIEOに参加する知り合いにサーキットブレイクなど仕様を寄り付き直前までしていました。自分のトレードに集中していればもう少しいい結果が残せたかもしれません。
投資は自己責任で行いましょう!
さて、今回の一番の敗因は「舐めていた」事でしょう。コインチェックIEOの安心感からなぜか勝ち確だと錯覚し、準備を怠りました。
トレードとは弱肉強食の世界であり、油断は禁物です。負けたら死ぬ!くらいの感覚をもって一つ一つ慎重にトレードすべきだという事を再認識させられましたね。
今回のIEOの結果を受けて、コインチェックへの批判が多く見られますが特に不具合はなっかたですし、銘柄の選定以外はコインチェックにはなんの非もなくむしろ安定したシステムを提供してくれたなと僕は考えています。(取引所ページに行くのが分かりにくいのは腹が立ちますが…)
投資は自己責任という事を忘れないようにしましょう。


